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2019

TSUKASA WATANABE

社員寮老朽化に伴う建替え計画。既存の社員寮は解体され更地となっている。山々に囲われた限られた平地。郊外の長閑さを感じつつ南西側には山が迫ってきているため都市の限界域を感じる敷地である。

必要住戸数100室、駐車台数100台、駐輪台数75台。敷地内には計画道路も大きく横切る。各住戸を効率よく配置しながら日照や通風を取り入れるためL型形状の4階建てとする。計画建物のボリューム感を軽減できるよう前面道路から引きを確保する。L型に縁どられた広場には山の傾斜が入り込んだようなランドフォームとする。山の一部なのか市街地のエッジなのかどちらともつかない曖昧なものにする。すり鉢状に彫り込まれた広場は社員の憩いの場となり、雨水調整池としても活用される。広場に面した1階部分にはエントランスホールや食堂を配し解放感を生む。

寮室のプロポーションを考察する。自然光の入射角、衛生設備の既製モジュール、構造スパンなど決定要因は複数に亘る。今計画では単身者用として各住戸20~25m2の面積要望がある。2:1と4:1の2通りを想定してみる。2:1は広い間口が確保できるので個室環境は高い。ユーティリティも動線が短く一人の行動範囲を考えても使い勝手は良さそう。奥行6.15+0.9×間口3.5とした。4:1では機能が横並びに配置されるが同時利用で交差するわけではないので行動やシーンに合わせた空間利用ができる。奥行き7.8+1.5×間口2.4とする。細長プロポーションにはラ・トゥーレット修道院の個室(※全て内法5.9+1.38×1.82)や昨年オープンしたMUJI HOTEL GINZA(14.81×2.585※内法2.2)など魅力的なものが多いような気がする。

立面・断面計画。窯業系素材による格子柄の外観と低い階高。共用部にはコミュニケーションの場を設ける。


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