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TSUKASA WATANABE

更新日:2020年10月23日

工場内キャンティーンの改修計画。築40年の事務棟3階部分。22.8m×10.8m×H2.6mの無柱空間には昼白色の照明器具に煌々と照らされた什器が画一的に並べられていた。

工業化という言葉は既に現代的な事象を指すものでは無くなっている。工場や事務室のようにアップデートし続けなかった社員食堂のみが遺構のように取り残されていたままとなっている。世情は働き方の変換点にあるが物的生産を生む現場では同じ空間を多くの人々が共有する必要がある。単に昼食時の最大座席数を満たすのみでは無く工員が癒されたり憩いを感じられる場が必要と感じた。生活やビジネスをサポートできる場、気持ちをリフレッシュできる場、自分の居場所を感じられる場を提供する。

エレベーター内で偶然出会った上司へ手短にプレゼンできるかどうか、日々の鍛錬と緊張がワーカーには必要である。小さな場を作る。気軽に立ち寄れてインフォーマルにコミュニケーションできる場。人々が行き交う廊下を跨ぐようにサービスステーションを設ける。出会いや待ち合わせの核としてコミュニケーションの促進を促す。

窓際に配置されたカウンター形式の個人席では集中した執務が行える。ソファ席や大テーブルを設けてカフェのような落ち着いた雰囲気の中、社内交流やクライアントとの軽い商談も可能とする。天窓下にカフェテラスを配置することにより時間や季節を身近に感じとれる空間とする。座席のレイアウトによりミーティング、プレゼンテーション、パーティ、イベントにも利用できる。


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