集落には路地が巡らされている。一方は行き止まり、一方は折れ曲がって先が見えない。
傾斜地に段々状の平場を作ってひっそりと暮らしている。
元々ある地形と人が作ったものとは必要最低限でバランスが保たれているように感じる。
敷地は約9,000m2の山林。
緑に囲まれた通路を登っていくと中腹に開けた場所がある。
北に進めば古墳があり、東には大きなシンボルツリーがある丘、西には20年前に建てられたログハウスがある。北西の鬱蒼とした樹木の先には遠く海も望める。
新参者は先住民に寄り添うことにより環境や歴史を継承しながら新しい時を刻み始める。
新旧の建物やその一部により領域を作り出す。
その領域は細長ければ「路地」のようであり、大きければ「広場」かもしれなく、
小さいものは「隠れ場」になるかもしれない。
photo:satoshi asakawa
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